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条件付きMRI対応ペースメーカシステムのMRI検査施設に認定されました
1.MRI検査が可能なペースメーカの登場
植込み型のペースメーカは、MRI検査を行うことができない医療機器として長く取り扱われてきました。
MRI装置が非常に大きな磁力を発生させるため、ペースメーカやリードに悪影響を与え、深刻な副作用などを生じるリスクがあるからです。
しかし近年、ペースメーカ治療を受けながらMRI検査も受けられることを目指して開発された「条件付きMRI対応ペースメーカ」が登場しました。
シュアスキャン技術を採用した「条件付きMRI対応ペースメーカ」は従来の機能はそのままに、一定の条件の下、全身のMRIスキャンを可能にした新しいペースメーカシステムです。
シュアスキャンを採用したペースメーカシステムは2008年の欧州での発売以降、世界で50,000台以上が使用されています。
2.MRI検査を受けるための「条件」
MRI検査を受けるには、ペースメーカ側の「条件」とMRI装置側の「条件」のすべてが満たされている必要があります。

ペースメーカ側の条件としては、メドトロニック社の植込み型心臓ペースメーカAdvisaMRI®と、CapSureFixMRI®リード(モデル5086MRI)2本の両方が必ず植えこまれている必要があります。どちらか一方では、MRI検査を受けることができません。また、下記の条件に当てはまる方は、両方を植込まれていても、MRI検査を受けることができません。
□ペースメーカ植込み後6週間以内
□ペースメーカの植込み部位が胸部以外の場合
□リードが損傷している疑いがある場合
□MRI装置および撮像が条件を満たしていない など
3.「条件付きMRI対応カード」

このカードは、医師の申請により日本メドトロニック社が条件付きMRI対応ペースメーカの植込みを受けられた患者様に発行します。条件付きMRI対応ペースメーカ(ペースメーカ本体とリード2本)が植込まれていることを示し、MRI検査の施行を保証するものではありません。カードは常に携行し、MRI検査の指示を受けた際に提示してください。
4.当院にて条件付きMRI対応ペースメーカシステムのMRI検査をご希望される場合
当院にて条件付きMRI対応ペースメーカシステムのMRI検査をご希望される場合、当院循環器内科外来を受診いただき専門の医師の診察を受ける必要がありますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。