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【川村エッセー:ときわぎ】北見ハーフマラソンにて

2012年10月23日(火)

ノーベル医学生理学賞を受賞された、山中伸弥京都大教授の趣味は、マラソンであると聞く。山中教授は、学生時代に柔道やラグビーで鍛え、また整形外科の研修もされたようで、個人的には多少共通点があるので親近感がもてる偉大な人物である。50歳でありながら、研究とスポーツを両立されて健康を維持されていることは、我々のライフスタイルとして参考にするべきである。

学生時代の運動より毎日の運動の方が、中高年男性の体力維持に有効なことが、文部科学省が公表した11年度体力・運動能力調査で分かった。専門家は「運動は継続が大切。中高年から始めても遅くない」と呼び掛けている。これについては私も同感である。腰痛や体がだるいなどの症状で整形外科を受診する方々を観察していると、体重の割に筋肉量が少ない人が多い。これらの多くの方々では、継続した運動により諸症状が解消されるのではないかと考える。

【川村エッセー:ときわぎ】北見ハーフマラソンにて

私個人の例で言えば、今年に入り体を鍛えようという気になり、ランニングを始めた。初めは4km走るのも辛かったが、2週間もすると体が順応し、10km程度は走れるようになった。そうなると走るのが面白くなり、ハーフマラソンにでも出場してみるか?という気になった。第4回北見ハーフマラソンは、参加者が1900名とのこと、予想以上に多くの人々で賑わっていた。北見ハーフマラソンの出場を決めた一番の理由は、その日がちょうど長男の10歳の誕生日であり、彼も2.5km走に参加するので、息子へのプレゼントとして父親が頑張っている姿を見せたいと思ったからだ。

当日は素晴らしい晴天に恵まれ、そしてなんとか親子ともに完走でき、父親としてのメンツは保てたかと思う。父親と同じ大会に出場できたことは、彼にとって一生の思い出になったか?と願う。北見ハーフマラソンは、北見を盛り上げる意味で大切な行事であると思う。できれば市内中心部や、駅前の商店街などを駆け巡ることができれば、大会がさらに盛り上がるはずである。北見ハーフマラソンが、世間から注目される大会に成長するためには、行政、市民の協力で、大胆な発想で面白い企画を考えてはいかがかと思う?

 北海道新聞 エッセー:ときわぎ 2012年10月23日掲載

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