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【川村エッセー:ときわぎ】サムスンソウル病院訪問記その①

2013年09月20日(金)

 韓国での医学会で発表するため、3月下旬にソウル市へと飛んだ。韓国を訪れたのは今回が始めてであった。ソウルでは、北見にあるノーザンアークリゾートの趙会長の計らいで、アジア随一の規模と言われる、サムスンソウル病院を見学する機会を得た。

 サムスンは、近年急激に力をつけ、世界的な電子メーカーとなった。説明によるとサムスン電子の会長が、「がん」になり米国で高度な治療を受け回復したことから、韓国でも世界的ながん病院を建設することを決めたようであった。整形外科医としては「がん」の日常診療に携わる機会は少ないのであるが、最近友人が「がん」で亡くなり、その診療内容に私なりに疑問点を抱いていたこともあり、よい機会と捕らえた。

 サムスンソウル病院がんセンターは、入院がん患者だけで655床という、規格外の大きさである。がん患者の治療体制を見直し、早期発見から診療・治療、さらに、治療後の管理に至るまで良質の医療サービスと包括的なケアのためには、①患者が各診療科を転々とする診療パターンから、複数の医師が一緒になって患者中心の診療を行う革新的な診療システムを構築、②遺伝子による個人別オーダーメード治療、③低侵襲治療の強化、④次世代の陽子線(プロトン)治療システムの稼動、⑤ホリスティック(全人的)治療センターの設置などを通じて患者に幸せを届けると同時に、世界的競争力を確保していくことを実践している。次回、その詳細につきリポートしたい。

【川村エッセー:ときわぎ】サムスンソウル病院訪問記その①

サムスンソウル病院がんセンターのロビーにて。
左端は宋在焄(ソン・ジェフン)サムスンソウル病院長、
中央は北見ノーザンアークリゾートの趙会長、右端は著者。

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